脱藩者Interview

「バリキャリ」から「ゆるふわ」ライフスタイルへ パーソナルコーチ山口由起子さん

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山口由起子さんプロフィール

東京大学卒業後、ベンチャー企業でM&A、子会社役員などを担当。その後、ベンチャーキャピタルに転職し、投資や事業支援を行う。2008年に独立後、海外起業家からの依頼をきっかけに、コーチングの個人セッションを開始。

【ブログ】http://ameblo.jp/yamaguchiyu/entry-10552188827.html

【ホームページ】 http://lalamaru.com

【著書】「心を削らない働き方」(2013/12/19発売予定)

 

■山口由起子さんにインタビューした理由

“深夜一時まで&週末もお仕事するのは普通!の「がむしゃら星人」時代を経て、ひとりでの自営業という自分に合った生き方を選び、心からやりたい&合っているお仕事を選んだこと、余計な思い込みや肩の力を抜いたことで、自分らしく「ゆるふわ」でいられるようになりました。”

→「がむしゃら星人」から「ゆるふわ」へどんなふうに変わっていったのか、脱藩のヒントにつながるのでは…?

“コーチングの資格はとらず、自分の強みを活かしてセッションをしています。大学時代から勉強している哲学・文学・心理学など人間心理に関する知識、会社員時代のM&Aやベンチャー投資での経験や、その時お会いした数百人の起業家・経営者から学んだこと、IT企業の採用担当として400人以上を面接した経験をセッションに活かしています。”

→資格がなければ独立できないというのは、もしかして固定概念なのかも…?

 

山口さんにとっての脱藩

Q)私の中で「脱藩」とは価値観が大きく変わる経験や節目と理解していますが、山口さんにとってのそういった経験や節目を教えて下さい。 

3回ありますが、1回目は大学時代、金融を勉強する学生団体の代表になった時です。「上に付いていく人」から「リーダー」になると、見える景色が違いました。「受け手」から「発信者」へと発信の軸が変わり、自分で起業したい気持ちが初めて芽生えたんです。

2回目は2004年当時、まだ未成熟だったIT業界に就職したことです。それまでは何か決まったものを習得して、よく考えてから正確にやると思っていたのが、失敗することも踏まえた上で、トライ&エラーしながら進めていくんだなと。それまで嫌だったエラーや失敗も普通のことだと実感できました。

3回目はフリーランスになった時ですね。「会社」というフィルターが外れ、自分が「個」として対峙することで、世の中の見え方がクリアになりました。最初は色んなことをやったんですけど、やっぱり「強み」を生かして仕事をするのは、すごく大事だと思いましたね。

 

Q)トライ&エラーの中で失敗しても次に進んでいける人達は、失敗をどう捉えていたのですか?

気にしないか、辛くても受け止められるか、どっちかですね。最初の会社の同期は、初め営業が出来なくて、挨拶の練習をするために週末本屋でバイトをしていたんですけど、今ではその会社で一番売上のいい部署の責任者をやっています。

 

Q)知り合いからの勧めがコーチングを始めるきっかけとのことですが、来たものを受け入れると道は開けていくのでしょうか?

来たものが全部開けるわけではないと思うんです。話が来た時に「あ、これだ!これをやっていこう」という感覚とか、広げるために努力もしてきたので。

 

Q)財務の仕事からコーチングにシフトされたと思いますが、ずっとコーチングをされてきた人と比べて、経験による差を感じませんでしたか?

コーチングをされている人にたくさん会ったわけではないですけど、経験があるから良し悪しが決まるものでもないのかなと、私は思いましたね。コーチングって歌や小説に近い気がしていて、別に歌とか小説も経験があるから良いってものでもないですよね。

 

Q)コーチングを始める際に「資格を取らなければ」と思いませんでしたか?

手法が限定されていることに疑問はあったんです。要は来た人が心地よい状態になれば良いわけで。のちに師匠になってくれた人も、人と接する時に「こうしなければならない」みたいなのがない方で、相談すると「資格は取らなくてもいいんじゃない?」と。

 

Q)なぜ資格無しでも出来ていると思われますか?

 子どもの頃からやってきたことの積み重ねで出来ていると思います。ひとの言動をみて、

その裏にあるこころの構造を探るとか、深くひとの話を聴く、といったことです。相手が自然とこころを開いて話し始めるといった、もともと備えていた雰囲気とか感性なども、コーチング向きだったのだろうと思います。

 

Q)コーチングはどのようにされていますか?

まずはじっくり聴いてこころをほぐします。悩み状態になっている時は、本来のそのひとの状態と、現状にズレがあります。なので、そのズレのありかを探って特定し、どうすれば元に戻るか伝えます。

 

「がむしゃら」に頑張ってしまうのは、「不安」だったから

 

Q)会社員時代の自分にアドバイスするとしたら、どう声を掛けますか?

 

「そんなに頑張らなくていいんじゃない?」とは思うんですけど、なぜ頑張っていたかというと、不安だったんですよね。向いてないから不安で、上手くいかないことが分かるから、すごいアクセル踏むじゃないですか。止まるとまたアクセル踏むのが大変だから、休めなくなる。頑張ってた時って成果を出しても達成感はあるのに、喜びは無かったんですよね。

その渦中にいると周りの人もそういう人ばかりだし、同じ価値観で形成されるから、どっぷり浸かっていると気付くのは難しい。

ただ当時は出来ていないところばかり見ていたので、「もっと出来ていることに目を向けたらいいんじゃない?」とか。でも「それ得意じゃないから、そろそろ変わった方がいいよ」とか(笑)。

 

Q)山口さんの場合は「好き」が「得意」だったから、コーチングが仕事になったのですか?

 

「好き」で「得意」、かつ「ニーズ」があったからですね。

 

自分の資産は、自分の中にある

Q)脱藩を志しているメンバーに向けて、メッセージがあればお願いします。

自分の資産って自分の中にあるものなので、外の情報に振り回されるのではなくて、「自分がどうしていきたいのか」「何が出来るのか」、自分と対話して、自分の内面を見ることも大切にされると、道は見えてくるのではと思います。

 

Q)進みたい方向性を見い出しても、それでやっていく踏ん切りをつけられないものですが?

そう思っている前提として、これ一本で100%の時間を注いでいかなければという思いがあると思うんですけど、いきなり人生かけるって大変じゃないですか?土曜の午前中だけ使ってやってみるとか、10個のうち1つでも進めてみるって考えると、一気に楽に進めるんじゃないでしょうか。

 

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【インタビューを終えて感じたこと】

高橋(写真右から二人目)

実際お会いしてみて、雰囲気や声のトーンなど、ブログ以上に「ゆるふわ」でインタビュアーの二人がすっかり癒され、沢山気づかせて頂いた時間でした。

きっと、インタビューという形式にさえとらわれることなく、私たちの質問の奥底にあった悩みやもやもやに、共感しながら、答えて下さっていたのだと改めて感じます。

脱藩した方の、力むことなく自然体であることを、肌で感じさせて頂きました。貴重なお時間をありがとうございました。

 

熊谷(写真左)

「こうしなければならないと決まっているのはおかしい」。柔らかい口調でそう語られる度に、余計な肩の力が抜けていき、心が自由になる気がしました。それだけ勝手な思い込みが、自分を苦しめていたのだと思います。自分の今の「がむしゃら」な働き方が消耗する努力なのか、建設的な努力なのか、山口さんとお話していると、答えを導き出すのもそう難しいことではない気がして勇気が出ます。どんな質問にも丁寧に答えて頂き、ありがとうございました。

 

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Posted on 2013-12-02 | Posted in 脱藩者Interview | Comments Closed

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